『妄想』の止め方、最初の一歩

マインドフルネス暝想の基本は、頭を空っぽにすることです。

いや、空っぽになんか、そう簡単にはできないので、

せめて、頭に浮かんだことをしっかりと把握すること。

自覚すること。何を考えたのかを。

しかし、それすらも難しいものです。

気づくと、

「あ、ひたすらに妄想してた〜」

「妄想の世界にどっぷり浸かってた〜」

となります。

妄想の波は止まらないんです。

そして妄想の世界に、我を忘れてすぐ入り込んでしまうんです。

なぜ妄想しちゃうんだろうなあ。

と、思っていたら、それもそのはず、

妄想とは、人の三大煩悩の一つらしいのです。

108つと言われる煩悩のうち、ベスト3に入るくらいですから、

かなり手強そうですね。

“「妄想」こそは、人間が最も得意で、大好きで、ほぼ一日中絶え間なく繰り広げている、

ナンバーワンの煩悩です。” ——草薙龍瞬著『反応しない練習』より——

ナンバーワンだったんですね!そりゃ妄想するはずですね。

だから、自分はすぐ妄想してしまう・・・と落ち込むことはないのです。

でもこの妄想は、無益であるばかりでなく、毒にもなるとのことなので、

なるべくならしない方がいいんですね。

ではまず、この妄想を追い払うために、せめて、

「あ、今、自分は妄想してました」

とはっきりを確認しましょう。

確認ですから、確かに認めるのです。

「あ〜妄想しちゃった、ダメだなあ」

ではなく、

「はい!今、自分、妄想いたしました!間違いないです!」

と、はっきり認めるのです。

そこから始めましょう。

そして、いかに自分が長い時間、妄想してるのか、

妄想に脳みそを使ってしまっているのかを把握しましょう。

そうすれば、少なくとも、

「ぼんやり妄想してる時間って楽ちんでいいなあ・・・」

なんて思わなくなるんではないでしょうか。

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