マインドフルネス瞑想の基本といえば、
『座る瞑想』だと思います。
あぐらの姿勢で、背筋を伸ばして、目を閉じて…
そのまま5分、10分、20分…
この状態は、ある意味“異常”な状態です。
何にもしないで、ただじっと座ってるなんて、
普通、やらない行為ですよね。
やってる人、たくさんはいないですよね。
だから、難しいんです。
ハードル、高いんです。
なかなかうまくできないなぁ、と挫折してしまうんです。
その点、『歩く瞑想』は、かなりやりやすいんじゃないでしょうか。
私がやっている『歩く瞑想』は、
ただ、「右、左、右、左…」と、
動かす足に合わせて、心で唱えるだけです。
昔、体育の授業や運動会の練習とかでやった、
行進の「1、2、1、2…」と似てるから、やりやすいと思います。
本当は、正確には、そういう“かけ声”になってはいけないそうなのですが、
最初はかけ声でもいいと思います。
それで、自分の一歩一歩に集中できるなら、立派なマインドフルネスです。
私は、近所へ買い物に行くとき、公園へ散歩に行くとき、
必ず「右、左、右、左!」と頭の中で唱えながら歩くようにしています。
これが、簡単なようで、気づくと、途切れてるんですね。
あ、いつの間にか忘れてた…と「気づき」、
すぐに右、左、と再開します。
「右、左…」と頭の中で言い続けてると、何が良いのかというと、
“妄想”しなくなるんですね!
これが目的です。
“判断”もしなくなります。
歩いてる時、あれこれ考え事をしていませんか?
歩いてる時、すれ違う人、目に入るもの、全てに対し“良い・悪い”と無意識に判断していませんか?
それは良くありません。脳に良くないことなのです。
それはすべて、邪念、雑念、妄想、空想、想像、判断と言われるものであり、
そういうことをしてると、脳は無駄に疲れてしまいます。
だから、そのようなことを脳にさせないために、瞑想はあるのです。
“今、ここ”に集中せよ、といわれるのは、そのためです。
“今、ここ”、つまり、今まさに交互に動いている右足と左足です。
これに集中するのです。
そうすれば、想像やら判断やらの入り込む隙はありません。
これが、妄想、邪念を撃退するトレーニングになります。
つまり、妄想に侵されず、何かに集中する、トレーニングにもなります。
これがマインドフルネス暝想です。
さあ、さっそく歩く瞑想から始めませんか?
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