2024/03/28
マインドフルネス瞑想ではよく、
「今、ここ」に意識向けましょうと言われます。
「今、ここ」に気づけ、と。
今、ここって言ったって・・・
別に大したことない、なんてことない、いつも通りの状況ですよ・・・
とか、
今、ここなんて意識して、それでどうなるっていうの?
と、最初のころは思っていました。
でも最近その意味が、ちょっとわかってきました。
「今、ここ」がなぜ重要なのか?
それは、過去でも未来でも現実でもない空想のもの、
それらはすべて“妄想”だからです。
妄想という“煩悩”でしかないからです。
ということは、妄想でないものは、
「今、ここ」にしかないのです。
今、ここ、だけが、妄想でないものということになります。
ではなぜ、今ここ、にしか幸せがないのかというと、
今ここ以外の幸せというのはすべて妄想の幸せということになるからです。
ああなったらきっと幸せだろう、
と思うときの幸せは、未来の幸せだし、
あの時は幸せだったな、
という幸せは、過去の幸せです。
今、こうだったら幸せなのに、
の幸せは、空想の幸せです。
これらはすべて、未来であり過去であり、空想のものです。
ということはすなわち、“妄想”なのです。
妄想は、妄想であり、現実ではありません。
だから、本当の幸せ、つまり妄想ではない現実の幸せは、
今、ここ、にしか存在しないということになります。
でも、
今、ここ、の幸せ、って?
って思いますよね。
今、この瞬間、特に幸せじゃないですけど・・・
とか、
ここ、高級リゾート地でもないし、別に幸せじゃないですけど・・・
ってなりますよね。
でも、今ここ、にしか幸せはないんですよ。
ということは、
今、ここ、を幸せと捉えるしかないんです。
そんな、無理やりな・・!
そんなの、本当の幸せじゃない!
なんて声が聞こえてきそうですが。。
でも、妄想でない幸せは、今ここにしかないんです。
だから、今ここの幸せを見つけるしかないんです。
今ここ、から、幸せを見出すんです。
今、ここで、あなたはどんな状態ですか?
息、できてますか?
どこも痛いところはないですか?
目の前に危険が迫ってきてはないですか?
寒くて凍え死にそうではないですか?
灼熱地獄ではないですか?
目、見えてますか?
喋れますか?
耳、聞こえますか?
空腹で倒れそうではないですか?
もし、そうならば、
結構、幸せじゃないですか?
安全で、健康で、心穏やかでいられる瞬間なのならば、
幸せじゃないですか?
これが、今ここの幸せです。
そしてこれが、妄想ではない、現実の幸せです。
逆に言うと、
幸せなんてこんなもん
なんです。
意外と小さいんです。
意外と簡単なんです。
というか、その程度のもんなんです。
だから、マインドフルネスの世界ではよく言います、
幸せに“気づけ” と。
幸せになれ、ではなく、
ただ気づけと。
なぜなら、今、ここに、あるからですね。
誰の目の前にも、既にあるからですね。
と、言っても、
いやいや、幸せというのはもっと壮大なもので、
一生かけて追い求めるものなんじゃないのか?
努力の賜物として、得られるものなんじゃないのか?
それこそが、生きる目的、生き甲斐なんじゃないのか?
という人も多そうですね。
本当にそうでしょうか?
そうやって、長い時間努力して、何かを得て、
幸せになりましたあ!!
ついに幸せになったので、これから毎日、常に、いつでも、死ぬまでずっと、幸せです!
なんて人、
いますかねえ?
そう考えると、「幸せ」という言葉の意味も、
ちょっと違う角度から眺めることもできるようになるのではないでしょうか?
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