音楽という快楽、つまり煩悩

音楽鑑賞は、いいこと?悪いこと?

以前、「音楽はマインドフルなのかマインドレスなのか」ということについて書いたことがあるが、今は、音楽というものはつくづく、人をマインドレスにさせるものだと感じている。

というのも、懐かしい音楽、昔大好きだった音楽なんかを聴くと、嫌が応にも

頭の中はあっという間に過去へ引き戻される。

過去の記憶や、あるいは歌手に対する妄想なんかで、頭がいっぱいになってしまう。

そんなことはないだろうか。

音楽というもの全てが悪いわけではないはずです。音を音として感じるだけ、感覚の一つとして受け取り、反応せずに受け流す、そんなふうに出来るなら、それはマインドフルな行為と言えるでしょう。

しかし、知ってる歌、大好きだった曲なんかを聞いたとき、果たしてそんな反応、いや無反応でいられるでしょうか?私は無理です。

それはもう、ただの『音』ではないからです。そこには、これ以上ないくらいたくさんのストーリーが詰まっているのです。

それらを想起しないなんて不可能でしょう。

だから、知ってる曲、特に大好きだった曲などを聴くときは、

完全にマインドレスです。

ずっと、妄想状態と言えるでしょう。

だから、あまりにもずっと、そのような音楽を聴いてると、妄想状態がずっと続いてることになり、頭の中はかなり疲れてくるはずです。

いや、好きな音楽を聴くのは楽しいんだから、疲れるはずはない、むしろストレス解消になってるはずだ、という人もいるでしょう。

でもその「楽しい」は、快楽の一種ではないでしょうか。

快楽、それはつまり煩悩の一つです。

煩悩、頭を煩わせ悩ませるもの。

好きな音楽を聴いていて、ずっと聴いていたい、やめられないほど楽しい、でも、

そのあとそんなに幸福になりますか?

充実感とか、感じますか?

心は、穏やかですか?

楽しいことしたはずなのに・・・意外と幸せにならない。

それは、「音楽は快楽に過ぎない」ということの証拠かと思います。

頭は、妄想でクッタクタになっているのです。

今、ここ、をすっかり忘れて、妄想の海にどっぷり浸かっていただけです。

好きな音楽は、ほどほどに・・・

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