なければよかった言葉

なければよかった言葉があると思う

なければよかった言葉が、いくつかあると思っている。

まずは、『幸せ』

幸せなんて言葉がなければ、不幸もない。

幸せにならなければ、なんて焦る必要もない。

幸せとは何か?なんて悩む必要もない。

そもそも悩むってことは、幸せというものが、

はっきりしない“幻想”に過ぎないということではないか。

次は『私』

私という言葉がなければ、他人とか他者とかを意識しないで済む。

私という言葉がなければ、自分自身に執着しないで済む。

私とは何だろう?なんて悩まなくで済む。

幸せと同じで、悩む時点で、はっきりしない幻想に過ぎない言葉だ、

という証拠ではないか。

次。『人生』。

人生、って、何だか壮大なもののような印象を与えられる。

人の生は、そのほかの生、つまり人間以外の生物の生とは違うんだ、と言わんばかりだ。

人生は大事、重要、一度きりだからとか、充実させなきゃいけないとか、

素晴らしい人生と、しょうもない人生があるとか、

そんなに、人の生って、特別視しなきゃなんないんですかね。

ただの、生き物の、生じゃないですか。

動物と、植物と、なんの違いがあるんでしょう。

動物が、自分の“生”を、そんなに考えて生きてますかね。

自分の“生”について悩んだり、周りと比較したりしてますかね。

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